さらに苦労は続く
前回の事件の後、スタッフが三宅さん一人になり、しばらく仕事から離れていた妻にも受付を手伝ってもらいましたが、またすぐに優秀なスタッフが数名入り、今は結婚のため退職した大原さんや現在も衛生士として活躍中の佃さんもこのころから勤務しました。
他にベテランの衛生士も来てくれて順調にいきかけたにみえたのですが、やはり私のマネジメント能力が急に向上するわけでもなく、ベテラン衛生士と三宅さんとの序列をはっきりさせずにコミュニケーションが三宅さんに偏りがちになったりしたためか、一部のスタッフとの関係がギクシャクして、またも半数のスタッフが続けて辞めるという事件を起こしてしまいました。
前回は、一人しか残ってくれなかったけれども、今度は半数残ってくれたと自分をなぐさめましたが、やはり精神的にきつい経験になりました。矯正治療は大好きなのですが、人をまとめるのは、どうも苦手のようです。
患者様のためにも、良いスタッフが安定して働く組織を作る事が、その後の大きな課題になりました。