開業後は・・・
開業後は、突然院長になって、うれしかった反面、思いのほか苦労の連続でした。
開業当時、矯正治療については、それまでにある程度経験も積んで、それなりに自信もありましたが、開業は突然の話で、なおかつ緊急の話でもありましたので、経営に関しては何の知識もなく、非常にたよりない状態でした。
ちゃんとした矯正治療を普通にやっていれば、それなりにやっていけると思っていましたが、まったくそんな事はなく、初年度は新規の患者様が今の10分の1程度しか来られず、休診日に勤務していた他の歯科医院からの給料を足してもマイナスになる程の赤字で、ある程度公庫から借り入れをしたにもかかわらず、1年後には資金が尽きかけて、どうしようかと思いました。
その後、2年目には、1年目の倍、3年目には、2年目の倍と新規の患者様が増えていき、ぎりぎりのところで、なんとかなりましたが、それでも2年目でも赤字、3年目で少しだけ黒字ぐらいで、他の勤務先からの収入で生活していました。